夏休み=信州・能登ドライブ(行程編 その壱)

山口県豊北地方の日置町に老夫婦が営む美味しい蕎麦屋があった。
その店の蕎麦は美味しくて、昔々、蕎麦嫌いの姫が、旅の途中、お腹がすいてしかたなく、その店の蕎麦を食べた所、おいしくて、おいしくて、それ以降、蕎麦嫌いだった姫が蕎麦好きになった・・・という伝説さえある蕎麦屋であった。

しかし、その蕎麦屋はいつの間にか日置町から姿を消してしまい、姫は八方手をつくして探したが、見つける事が出来なかった。

ある日・・・その蕎麦屋の老夫婦、信州は諏訪湖の南、八ヶ岳の麓で蕎麦を打っていることがわかった。すぐに行きたい!と思った姫であったが、信州はあまりに遠い。そして過ぎ去りし日々は幾年月。

  

旨いという蕎麦を食べに行こうと思っていた。
ついでに、八ヶ岳トレッキング。
ピラタス蓼科ロープウエイ使用で北横岳ピークハント。
諏訪湖・美ヶ原や安曇野、上高地・新穂高観光して、のんびりしてこようと思っていた。

ところが、出発寸前になって、狙いの蕎麦屋さんは、カフェに大変身。
蕎麦は食べられない事がわかったのだった。
急遽転進=いくつかシミュレーションしていた(日本)北アルプスの山歩きルート。
その幾つかを歩いてみる事にした。

8/13(金)
前日の呑み会。楽しすぎて、呑み過ぎて、気分が悪い。
何度か二度寝(二度寝ぢゃなくて数度寝?w)。
必要装備・テン泊縦走装備は準備済み。
でも、行き先はまだ決まらない=行き当たりばっ旅である。

同行者は、予定よりかなり早く到着。
買出しも特に必要なしとの事で、15時30分には出発である。
台風一過の好天予報とは打ってかわって、天候が崩れそうだ。
乗鞍岳ピークハントを第1候補に決定する。あとは行ってからだ。
盆で車が多い山陽道は避けて、走りやすい中国道経由で信州へ向かう。中国宝塚以東、名神にかけての渋滞が避けられないのは仕方ない。途中、時間調整にあちこちのSAで暇をつぶしながらの移動である。最後のひるがの高原SAで買い物を済ませて、25時に飛騨清見IC通過。狙いどうりの移動時間。

8/14(土)
01:30 ほうのき平P着。仮眠。ちょうど良い気温だ。だけど雨
 始発03時頃のバスであがってご来光登山もイイネ。などと話していたけど、当然ヤメ。
 夜が明けるまで熟睡です(笑

06:55 乗鞍行きバス乗車
 風が強い。ガス。車内はなんだか重苦しい雰囲気?
 この天候でこの人出。天気がよければごった返すのだろう。

07:40 畳平到着
 ターミナル内は結構な人。しかし、ダレも登ろうとはしない。
 というより、外に出ようとしない。レインウエアを着込み、準備して登山開始。
 ガス・強風。ダレもいないw。 景色は見えなくても、自分はコレくらいの方がいい。
 登山口がわからずうろうろしていると、魔王岳入口の小屋の方が声をかけてくれた。
 登山口はターミナルのすぐ横。魔王岳は、クマ出没につき立ち入り禁止である。
 先日バスターミナル内にクマが暴れこみ、射殺されたのは、畳平=つまりここだった

08:30 肩の小屋

ゆっくりまったり。暖房も入っている。お土産、しるこ、カレーなどもある。
 宿泊も出来るらしい。 レインウェアを脱いで、椅子に腰掛けてゆっくり。

 小屋番の人が「あいにくのお天気ですね。」と声をかけてくれる。
 「今日は山頂へは登らない方がいいですよ」
 「風がかなり強いです。ここから上、山蔭は多少弱まっているけど、稜線でると強風で危険です」
 「稜線、わりと広いですよね」と登る気を示してみる(笑
 「まあ、最終判断は、お客さんで」 
 勝手なオラの思い込みであるが、暗黙の「登れますよ」だと思ったw
 「行ける所まで行きましょう。」
 この段階でオラ達の瞳には「ピークハンターの炎」が見えていたらしい(爆

09:00 肩の小屋出発
 蚤玉岳頂上(2980m)で写真を撮ったり、風裏の岩に腰掛けたり、てくてく歩く。
 風が吹き晒す所では、雨が顔に当たるとイタイくらい吹いている。

10:00 乗鞍岳剣ヶ峰

 山頂小屋を経て、強風が咆哮し、ガスが渦巻く山頂に出た。
 手がかじかむ。耳が冷たくなって痛い。
 カメラはぐしょぐしょ、カメラレンズはすぐに濡れて曇ってしまい、
 ふやけた写真しか撮れない。記念に?写真入で一言つぶやいておくw

11:00 肩の小屋
 休息。カレーを食べている人約一名。
 いや、今回行動食プランニングは中途半端で申し訳なかった。
 準備がよすぎるのも考えモノ。

12:20 畳平発 バス乗車。
 ここで、復路チケットが濡れて粉々になるというトラブル発覚。
 売り場のおね~さんが広げてセロテープでつなぎあわせてくれる。
 しかし、発車時刻間際になっても、まだつなぎ合わせて確認中。
 並んでおかないと満員で乗車できない事態になりかねない様子。
 「先に並んどくよ」と、オラは暗黙のプレッシャーをかけてみる
 「あのお、20分発のバスにのりたいんですけど・・・」
 そう、ストレートにそう言えばよかったのだ。
 おね~さんは、つなぎ合わせたチケットを持って一緒に並んでくれ、
 改札のおに~さんに事情を説明してくれた。
 おに~さんは、苦心の傑作=張り合わせたチケットを見ることもなく、
 「いいよ。乗って~」
 バス内では補助席に着席となりました=乗れて良かった。

下山後は、畳平でオラだけ昼食の弁当を食べさせてもらい、おすすめ白骨温泉へ。
当初は別の山行に移動して、ロープウェイ使用で小屋まで登行。
そこでテント泊も考えていたが、完全中止だ。

15:30 白骨温泉。

 前回着た時は有料で遠回りした安房トンネルが無料になっていた。
 県道84号沿い。ちゃっかり満車の蕎麦屋確認しておく。

 白骨温泉の公共の湯に入浴。碧の中を、階段で谷底まで降りていく
 賭け流しの白濁した湯。
 雨のせいで水量たっぷり、だけど濁っていない水の渓流を眺めながらの露天。
 秘境と呼ばれていた事がうなづける。

17:00 手打ち蕎麦「御池」

 そして、ぽしゃりかけていた今回のメインテーマ。
 信州で蕎麦を食う!!  もりそばと岩魚の骨せんべいを頼む。
 少し透明感のある蕎麦。たっぷりのわさび。
 更科系の手打ち蕎麦は久々。うまかった。

キャンプ場をさがし、テント泊しようと考えた瞬間=豪雨が。

金沢まで一気に移動して、金沢泊。

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