屋久島山行記 noboさんガイドに間違えられる。

屋久島。メインイベントは白谷雲水峡から縄文杉までトレッキング。
いぁ、タイトルになりそうなドラマはたくさんあったトレッキングでした。

その壱 「やっこちゃん、カメノテを亀の手と思う。」

初日、11時に宮之浦港にフェリーは着きました。
すぐに、近くのお土産屋さんでランチ。
前回は一杯で入れなかったお店へ。
とびうお丼、トビウオから揚げ定食、島豆腐定食・・・
そして、カメノテを頼みました。
カメノテは、味噌汁にして良く食べていましたが、
湯がいたのをそのまま食べるのは初めて。
皮をむいて食べると濃厚な味わいです。
ビールが欲しくなります。
かやちゃんは、皮をむくのが上手です。
noboさんも船酔いのせいか、食欲がないみたいだけど、
たくさん食べました。

でも、やっこちゃんだけは、全く手を出そうとしません。
じーっと見つめているだけ。

そう、海の岩場にふじつぼや、ヒラザ貝と同じようにひっついているカメノテ。
動物の亀の手足とやっこちゃんは思っていたのでした。
似てるからつけられた名前だし、釣り師とかぢゃないと普通食べないしなあ・・・。

その弐 「noboさん、白谷小屋でガイドと間違われる。」

1日目、午後、白谷雲水峡のアップダウンのあるコース=弥生杉コースと
くぐり杉コースを歩いて、下山。屋久島ユースホステル泊。
2日目はメインイベント。縄文杉トレッキングです。
日帰りのルートとしては一番厳しいといわれる白谷雲水峡から登ります。
昨日、いけなかった太鼓岩へ帰りは寄ろうという魂胆です。
白谷小屋まで1時間弱。ユースで準備してもらったお弁当で朝食です。
一泊2食なのに、お昼弁当と2食準備してくれていました<ユース
noboさんが、でかいザックからジェットボイルを出して湯を沸かしているのを見て、
別のパーティの方がnoboさんに
「ガイドさんですか?」と聞いてきました。
noboさん「いえ、違います」
「お客さんにスープだしておられるからガイドさんと思いました」
一同爆笑。

その参 「かやちゃん、一人歩きと思われる。」

トロッコ道終点をすぎ、大株歩道に入ると、本格的な登山道。
年に5本の指に入る登山客の多い日ということで、団体客も半端でない多さで、
パーティは時々ばらばらになりました。
(縄文杉集合という事でオラがまったり歩いたせいもあるけど)
ちょいと離れちまって先行のかやちゃん。
ガイドさんになにくれとなつかれた・・・もとへ、気にかけてもらったようです。
「一人??がんばってね」「一人??大丈夫?」
ううむ、オラには「顔がしんどるよ」くらいしか、コエカケなかったのに。
きわめつけは、関東方面ととおぼしきおば様方。
ウイルソン株付近、降り出した雨にザックカバーをかけていて遅れたかやちゃん。
半分皮むきかけのみかんをくれて、目の前で食べるまで待ち、
食べたのをみて、うんうんとうなづいて立ち去っていったらしい。
ちーさな親切、おーきなお世話と思ったのはオラだけ?(笑)

その四 「ぱわ、JKと一緒に下山する。」

行き。辻峠で紺色のジャージに運動靴姿のハイテンションな女の子達が居ました。
自分が腰掛けて休んでいると彼女達は太鼓岩へ。
「あ、太鼓岩で折り返しなんだな」と漠然と見ていました。
そして帰り17時前、やはり辻峠で休んでいると、その子たちと再び遭遇。
太鼓岩で折り返しではなく、縄文杉まで行ってきたようです。
一人の子がかなり遅れて足を引きずっています。

ちなみに白谷雲水峡~縄文杉往復は、かなりハードなコースです。
ガイドのウェブページには「初心者×」と書いてあるくらい。

以下引用————————–
http://www.realwave-corp.com/08climbing/01/index.htm
表に、主な森歩きルート・登山ルートの標準所要時間と、初心者用の所要時間をまとめました。自分の体力に合ったルートを見つけてみましょう。
■標準欄
昭文社の「山と高原地図 屋久島・種子島」の所要時間を使用。
20kg程度を担いだ若者層の歩行速度を基準とし無積雪期で休憩時間を除いた時間。
■3割増し欄
上記標準に1.3を掛けて算出した、初心者、家族連れ向けの所要時間。
  ・ルート・                ・標準   ・3割増
 荒川登山口→ 縄文杉→ 荒川登山口 7時間30分 約10時間
 淀川登山口→ 宮之浦岳→ 淀川登山口 9時間10分 約12時間
 白谷雲水峡→ 辻峠→ 縄文杉→ 荒川登山口 9時間 約12時間
 白谷雲水峡→ 辻峠→ 縄文杉→ 辻峠→ 白谷雲水峡 10時間10分 初心者は×
————————–以上引用

なんにもなければ、いいのだけど、ちょっとした出来事で状況が激変するのが登山。
登りのどこかでちょっとひねった?
たぶん本人も気がついていない=そんな普通はどうってことがない状況が、長いトレッキングルートではものすごい辛さに変わります。

岩の上にうずくまって、作り笑顔で「先に行ってください」
すごく頑張り屋さんな子のようです。
パーティそのものはもっと大人数だったのかな。
一緒に歩いている二人もしっかりした、人を気遣う子の模様。

自分が後ろを歩くと逆にプレッシャーとなりそうで先行したけれど、
どう見ても今のままだと、日が暮れてしまいそう。
ヘッドライト無しだと、日暮れた時点でヘタしたら遭難です。
もうなりふり構ってはいられません。
先行するnoboさん達を大声で呼びとめ、やっこちゃんに車の鍵を預け、
ヘッドライトを持っているかやちゃんと後ろを歩く事にしました。
でも、かやちゃんの提案「担いだりする事になったら男手の方がいいんぢゃないですか?」
確かにそのとおり、オラとかやちゃんヘッドライドをうけとったnoboさんとで、サポートする事にしました。
白谷雲水峡に降りたときは遊歩道は真っ暗。
痛みに絶えながらがんばった子。
待ちながら一緒に歩いた子。
忘れられない想い出になった事と思います。

オラ達はめったに歩くことはないであろう夜の白谷雲水峡。
実はトワイライトハイクたのしむ口実ができて喜んでたりして(こらっ)

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